一緒
楽しい時をいつまでも過ごそう
そんな彼の言葉で私は目覚めた。
思い出して意識が浮上したという方が正しいかもしれない。
彼は起きない。まだ、目覚めない。
皆の中で目覚めていない者がいるのだろう。
「…まだ時間はかかりそうだな。」
当分開きそうにない彼の瞼を見つめながら、私はポツリと呟いた。
あの方に呼び出された。
「 様。どうされましたか。」
「あぁ、 。シィが怪我をしてしまった。手当をしてやってはくれないか。」
あの方の願いだ。叶えて差し上げたいのはやまやまだが...。
「…おい、シィ。お前こうごうせいで回復出来るだろう。」
あの方の側近である私が周りの事を覚えていない訳がない。
「あ。」
当の本人は忘れていたようだが。
「...ちっ。気づかれたかのぉ。なんとか誤魔化せるかと思ったんじゃが...。」
「まったく…。 様を煩わせるな...。」
「大丈夫だよ、 。さぁ、シィ構って欲しかったんだろう?おいで。皆で遊ぼう。」
「そうじゃな!皆を誘うとしよう!」
あの方は優しい。
人工物である私でさえも救ってくださった。
人工物を嫌っているくせにボロボロになっている姿を見たら手を差し出してしまう。
何とも馬鹿らしくて優しいあの方を皆は好いている。
楽しく皆一緒の時間を過ごしている。
そんな素晴らしい時がずっと続けばいい。
きっと、皆、それを願っている。
目を開けた。
居眠りでもしてしまっていたのか、意識を飛ばしてしまっていたのか。
ずっと一緒に。
皆でそんな子供染みた約束をした。
もう先に目覚めた者はそれぞれの道を歩き始めているだろう。
あの約束はその道を断ち切ってしまうだろう。
あの言葉は皆にどのような影響を与えるだろうか。
あの言葉を皆はまだ望んでいるのだろうか。
音がした。
頭の中で鳴り響く、澄んだ音。
彼が目を開けたのだ。
その出来事は同時に皆が目を覚まし終えたことを告げていた。
「…アイール様。おはようございます。随分幼くなられましたね。」
「...おはよう…。」
まだ寝惚けられているようだ。
「アイール様。」
「…ツヴァール。お前はまだ覚えているか?」
「…大丈夫ですよ。ちゃんと覚えています。」
「そうか。なら早く皆を迎えに行こう。」
皆ずっと一緒にいるために。
彼のそんな言葉をぼんやりと聞いていた。
きっと皆はもうその約束を望んでいない。
ウエウエウエウエウエ書いちゃったよー!
残雪ちゃん皆考えれてないのに考えちゃったよー!!
ちなみにアイールはミュウっす。ツヴァールはミュウツーっす。皆は俗に言う伝説ポケモン達っす。
うわーーー!!!まぁ、いっかーー!!!()
詳しい話はまたの機会で!
それでは!